社労士試験

社労士の難易度ランキング! ~偏差値や他の資格との比較を徹底調査!

社労士の難易度

こんにちは、チサトです。

社会保険労務士(社労士)は、毎年4万人前後の方が受験する人気の資格です。

そのため、社労士資格に興味を持っている方も多いことでしょう。

そのような方の多くが「社会保険労務士(社労士)の難易度はどの程度? 他の国家資格と比べるとどうなの?」と疑問を持っていると思います。

そこで、今回の記事では、社労士資格の難易度について多角的に調べた結果について書いていきます。

社労士に興味がある方、ぜひ参考にしてくださいね。

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Contents

試験の合格率からみた、社労士の難易度

社会保険労務士(社労士)とは、労働法や社会保険に関する正しい知識を持つプロフェッショナルです。

就業規則や社会保険の手続きに関する書類を作成したり人事コンサルタントをしたりと、社会保険労務士(社労士)の業務内容はたくさんあります。

毎年4万人前後の方が受験する人気の資格ですので、社労士の難易度が気になっている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、社会保険労務士(社労士)は難易度の高い資格です。

社会保険労務士(社労士)の難易度が高い理由を証明するために、ここでは過去15年間で社労士の合格率がどう推移しているのかまとめてみました。

<実施年度 受験申込者数 受験者数 合格者数 合格率>
平成16年 65,215人 51,493人 4,850人 9.4%
平成17年 61,251人 48,120人 4,286人 8.9%
平成18年 59,839人 46,016人 3,925人 8.5%
平成19年 58,542人 45,221人 4,801人 10.6%
平成20年 61,910人 47,568人 3,574人 7.5%
平成21年 67,745人 52,983人 4,019人 7.6%
平成22年 70,648人 55,445人 4,790人 8.6%
平成23年 67,662人 53,392人 3,855人 7.2%
平成24年 66,782人 51,960人 3,650人 7.0%
平成25年 63,640人 49,292人 2,666人 5.4%
平成26年 57,199人 44,546人 4,156人 9.3%
平成27年 52,612人 40,712人 1,051人 2.6%
平成28年 51,953人 39,972人 1,770人 4.4%
平成29年 49,902人 38,685人 2,613人 6.8%
平成30年 49,582人 38,427人 2,413人 6.3%
令和元年   49,570人   38,428人 2,525人 6.6%
令和2年    49,250人 34,845人 2,237人 6.4%

社会保険労務士(社労士)の合格率のデータを見てみると、かなりの難易度が高い資格だとわかります。

社労士の合格者数や合格率は年ごとに増減する傾向があり、合格率の平均は毎年6%前後ですが、平成27年度の試験では2.6%でした。

「15名が受験して1名が合格できるか」という試験ですので、社会保険労務士(社労士)の資格の難易度が非常に高いことがわかりますね。

社労士の難易度 他の試験の合格率との比較

続いて、他の国家資格と合格率を比較してみましょう。

 
資格名 合格率
司法書士 約3~4%
社労士(社会保険労務士) 約6%
中小企業診断士 約4~8%(一次・二次ストレート)
行政書士 約10~13%
宅建(宅建士) 約15%

上記では、いずれも難関とされる国家資格と比較しましたが、そのなかでも社労士の合格率は低い方であることが分かります。

著名な資格である「行政書士」「宅建」の合格率は10~15%であり、社労士の合格率はそれらの約半分ですから、いかに難易度が高いか、というのが実感できると思います(あくまで、合格率から見た難易度です)。

社労士の合格率については、下記の記事も参考にしてみてください。

社労士の合格率
社労士の合格率の推移! なぜ合格率は低い?!社会保険労務士(社労士)の合格率の推移をまとめてみた 資格試験を受験するに当たり、合格率がどのくらいなのか気になるところですよね。 ...

 

平均受験回数から見た、社労士の難易度

社労士の合格率が低い、ということは、社労士の試験では一発合格は難しい、ということです。

実際、社労士を受験した人の平均回数は4回~5回と多くなっています。

「4回~5回」というのは、あくまで平均の回数ですから、実際には合格までもっと多く受験をされる方も少なくありません。

このような受験回数の多さをみても、社労士の難易度の高さが実感できるかと思います。

なお、それでも毎年数多くの方が社会保険労務士(社労士)の試験を受験するのは、人事パーソンとしてのキャリアアップに繋がるからです。それだけの価値がある資格、ということですね。

社労士試験の平均受験回数については、下記記事も参考にしてください。

社労士の平均受験回数は?
社労士試験の合格率や平均受験回数について徹底解説します!社会保険労務士(社労士)の試験の合格基準点! 社会保険労務士(社労士)になって資格を活かして働き始めるには、当然のように試験に合格しな...

 

勉強時間から見た、社労士の難易度

資格試験において「合格に必要な勉強時間」は、その資格の難易度と大きく関係します。

まずは社労士の合格までの勉強時間について、大まかな目安を見ていきましょう。

  • 独学での勉強時間は1,000時間程度

どれだけ短くても、800時間以上の勉強は必要です。

つづいて、他の国家資格の勉強時間は以下のとおりです。

  • 弁護士(予備試験):6,000時間
  • 公認会計士:3,000時間
  • 司法書士:3,000時間
  • 税理士:2,500時間
  • 不動産鑑定士:2,000時間
  • 中小企業診断士:1,000~1,200時間
  • 社会保険労務士(社労士):1,000時間
  • 行政書士:500~800時間
  • 宅建士(宅建):300時間
  • 日商簿記2級:250時間

一般的に「難関」とイメージされる資格試験ほど、勉強時間が多くなっています。

法律系の資格試験の頂点である司法試験は6,000時間。仕事をせずに専業で受験勉強に集中しても5年以上かかることもある、超難関資格ですね。

公認会計士や司法書士は、必要な勉強時間は3,000時間程度であり、合格でに3~4年以上かかることが一般的です。

1,000時間程度必要な中小企業診断士や社労士試験は、「働きながら合格できる試験としては最難関」と言われます。

1日3時間の勉強を1年続け、ようやく1,000時間を超えますから、確かに仕事と勉強を両立できる上限かも知れませんね。

社労士の勉強時間については、下記の記事も参考にしてみてください。

社労士の勉強時間
社労士の勉強時間! ~合格まで最短の勉強時間はどれくらい?こんにちは、チサトです。 社労士試験は試験範囲が広く、すべての科目に足切りがあるため苦手科目を作れないなど、非常に難易度の高い試験...

 

偏差値のランキングから見た、社労士の難易度

ここでは、日本の有名な資格の偏差値のランキングデータをご紹介します。

このランキングは、某掲示板サイトに存在する「資格難易度・偏差値ランキング」や口コミサイトからまとめた偏差値をベースにしており、正式な根拠はありません。

そもそも、社会保険労務士(社労士)だけではなく、他の資格にも偏差値は存在しません。

しかし、試験の難易度を測るに当たり、相対的な難易度を知るためには少なからず参考になる面もありますので、一度目を通してみてください。

  • 偏差値70:「裁判官」
  • 偏差値68:「検察官」
  • 偏差値67:「弁護士(予備試験)」
  • 偏差値66:「弁護士(ロー卒)」
  • 偏差値65:「公認会計士(全科目一括合格)」「医師(国公立卒)」
  • 偏差値64:「弁理士(免除なし)」「公認会計士アクチュアリー」「司法書士」「税理士(5科目受験免除なし)」
  • 偏差値63:「医師(私立卒)」「TOEIC990点」「電験1種」
  • 偏差値62:「弁理士(選択免除)」「1級建築士」「不動産鑑定士」
  • 偏差値61:「税理士(3科目受験2科目免除)」「通訳案内士」
  • 偏差値60「社会保険労務士(社労士)」「土地家屋調査士」「中小企業診断士」「ITストラテジスト」
  • 偏差値59:「システム監査技術者」「獣医師」「行政書士」「国税専門官」
  • 偏差値58:「国税専門官」「国税専門官」「歯科医師」
  • 偏差値57:「証券アナリスト」「政令指定都市市役所上級」「労働安全・衛生コンサルタント」「薬剤師(国公立卒)」
  • 偏差値56:「測量士(受験取得)」「マンション管理士」「1級FP技能士」
  • 偏差値55:「電験3種」「英検準1級」「電気通信主任技術者」「エネルギー管理士」
  • 偏差値54:「技術士補」「2級建築士」「火薬類製造保安責任者甲種」「通関士」
  • 偏差値53:「公害防止管理者」「特級ボイラー」「税理士(Wマスター5科目全部免除)」
  • 偏差値52:「管理栄養士」「社会福祉士」「宅建」「管理業務主任者」
  • 偏差値51:「工事担任者AIDD総合種」「ケアマネージャー」
  • 偏差値50:「TOEIC600点」「日商簿記2級」「危険物甲種」「販売士1級」
  • 偏差値48:「2級FP技能士」「1級ボイラー」「測量士補(試験取得) 」「浄化槽設備士」
  • 偏差値46:「精神保健福祉士」「保健師」「助産師」「看護師」「理学療法士」

繰り返しになりますが、実際には資格試験に正式な偏差値はなく、上記はあくまでも目安です。

裁判官・検察官・弁護士などになるための司法試験は難易度が非常に高く、極めて難しいといえるでしょう。

公認会計士・弁理士・税理士・司法書士は偏差値65~64と、最難関の司法試験に次ぐ難しさ。

続いて、「仕事と両立できる資格として最難関」の社労士・中小企業診断士は偏差値60となっています。行政書士は偏差値59ですから、ほぼ同等と考えられます。

以上より、社労士の難易度は、難関国家資格(士業)の中では、標準的であるといえるでしょう。

社労士の難易度 ~他の資格との個別比較

ここでは、社労士試験と他の試験について個別に難易度を比較してみましょう。

社労士の難易度 宅建との比較

宅建(宅建士)は不動産取引のエキスパートを育成する国家資格です。

宅建の合格率は約15%であり、また合格に必要な勉強時間は300時間程度と言われています。

合格率・勉強時間から、宅建より社労士のほうが難易度が高いことが分かります。

社労士の難易度 司法書士との比較

司法書士は、商業登記・不動産登記を主業務とする専門家の資格です。

社労士試験以上に試験科目が多く、司法試験に近い難易度があります。

司法書士試験の合格率は3%、また合格に必要な勉強時間は3,000間程度と、いずれも社労士試験を圧倒しています。

つまり、司法書士試験の難易度は社労士試験とは比べものにならないぐらい高いと言えるでしょう。

社労士の難易度 行政書士との比較

行政書士は、行政事務と書類作成の専門家です。

行政書士試験の合格に必要な勉強時間は500~800時間、合格率は10~15%であり、いずれも社労士試験を下回ります。

難易度を比較すると、行政書士試験の方が難易度はやや低いといえるでしょう。

社労士の難易度 土地家屋調査士との比較

土地家屋調査士とは、不動産の表示に関する登記の申請手続などを行う専門資格のことです。

必要な勉強時間は1,000~1,200時間程度、また合格率は6%~7%と低くなっており、社労士と比較すると同等程度の難易度になります。

社労士の難易度 不動産鑑定士との比較

不動産鑑定士は土地の公示価格を決めることが主な業務であり、最終合格率は2%~3%と宅建よりも遥かに難易度が高くなっています。

また資格取得のためには、試験合格後に1~2年の実務修習を受ける必要があり、社労士試験と比べてもかなりハードルの高い資格といえるでしょう。

社労士の難易度 簿記2級との比較との比較

簿記2級は一般企業の経理のレベルを想定した試験です。

合格率や勉強時間で比較してみると、社労士に比べ簿記2級はかなり難易度が低いと考えられます。

社労士の難易度 中小企業診断士との比較との比較

中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格であり、その試験範囲は広範なものとなっています。

経営戦略・マーケティングから財務・会計、ITや法務などについても出題され、必要な勉強時間は1,000~1,200時間となります。

また、1次試験と2次試験に分かれており、これらをストレートで突破する合格率はわずか4%しかありません。

社労士と同等または多少難易度の高い試験といえるでしょう。

社労士の難易度 FP1級との比較との比較

FP(ファイナンシャルプランナー)は個人や家庭のお金に関する深い知識を持ち、顧客をサポートする専門家です。

そのなかでもFP1級は最上位の資格であり、500~600時間の勉強時間・平均合格率10%程度となっています。社労士の難易度よりは低い資格といえるでしょう。

社労士の試験内容からみた難易度

ここまで見て、社労士試験は合格率が低く、多大な勉強時間が必要な難易度の高い試験であることが分かったと思います。

ここからは、社労士試験の内容から難易度の高さを考察していきましょう。

社労士の難易度が高い理由 ~受験資格が定められている

国家資格の中には、年齢や学歴に関わらず誰でも受験できる試験があります。

社会保険労務士(社労士)の試験の場合は、次の3つのいずれかの受験資格を証明しないといけません。

  • 学歴(大学や短期大学、専門職大学を卒業している)
  • 実務経験(実施事務に従事した期間が通算して3年以上など)
  • 厚生労働大臣が認めた国家試験合格(社会保険労務士試験以外の国家試験のうち厚生労働大臣が認めた国家試験に合格したなど)

誰でも自由に受けられる試験ではないことは、社会保険労務士(社労士)の資格取得のハードルを高くする要因の一つと言えるでしょう。

社労士試験の受験資格について詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

社労士試験の受験資格とは?
社労士の受験資格! 中卒や高卒、専門学校の卒業でも大丈夫?社会保険労務士(社労士)の試験の受験資格は3つのいずれかをクリアする必要あり! ビジネスマンが取得する国家資格の中でも、社会保険労務士...

 

社労士の難易度が高い理由 ~試験範囲が広くて知識の整理が難しい

試験範囲の広さも、社会保険労務士(社労士)の難易度が低い理由の一つです。

社会保険労務士(社労士)の試験は、次の科目について行われます(以下は択一式の場合)。

科目ごとの広範な知識をバランス良く習得して、高いレベルを維持したまま試験の合格点に達するのは並大抵のことではありません。

多くの社会保険労務士(社労士)の受験生は試験までに十分な対策を立てられないため、「何度受けても試験に合格できない…」と悩む方が多くいるのです。

社労士の難易度が高い理由 ~長丁場の試験時間に堪えないといけない

社会保険労務士(社労士)の試験は、次のスケジュールで行われます。

  • 午前中は選択式試験で10時30分~11時50分までの80分間
  • 午後は択一式試験で13時20分~16時50分までの210分間

途中に1時間のお昼休みがありますが、トータルで290分間もの試験を受けないといけません。

午前中の社会保険労務士(社労士)の試験だけで力を使い果たして、午後の試験には集中力が切れてしまう受験生も少なくありません。

他の資格試験と比べて試験時間が長丁場なのは、社会保険労務士(社労士)のハードルの高さの1つです。

社労士の難易度が高い理由 ~選択式試験で合格基準を達成できない受験生が多い

社会保険労務士(社労士)の試験は以下の2つの形式で出題されますが、下記のようにそれぞれ合格基準が設定されています。

  • 選択式試験:総得点で6~7割程度以上(原則として、各科目3点以上)
  • 択一式試験:総得点で6~7割程度以上(原則として、各科目4点以上)

選択式試験と択一式試験の両方で総得点をクリアするだけではなく、全ての科目を基準点以上にしないといけません。

1つでも苦手な科目があると不合格になるため、社会保険労務士(社労士)の合格率はかなり低くなっています。

特に社会保険労務士(社労士)の選択式試験は、受験生が苦手な部分や細かい部分が出題されることがあります。

選択式の全ての科目で基準点をクリアできずに、社会保険労務士(社労士)に合格できない方は少なくありません。

選択式試験の難易度の高さは、社会保険労務士(社労士)の合格率の低さと関係していますね。

※なお、科目ごとの足切りにかかって社会保険労務士(社労士)の試験に落ちたと思っていても、合格できたというケースはあります。

それは社会保険労務士(社労士)の試験に救済措置が施されているからです。

社会保険労務士(社労士)の試験は合格率を一定のラインでコントロールしたり難易度調整をしたりするため、年度によって各科目の基準点を下げることがあるのです。

その年の平均点が例年よりも低い科目がある場合・難易度が高い場合などは、救済によって基準点(足切り)が低くなる仕組みです。

社労士試験の救済について詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

社労士試験の救済措置
社労士試験の救済とは?! ~過去の救済科目はどれ? 選択式が多い!社会保険労務士(社労士)の試験の救済制度とは何? 社会保険労務士(社労士)の資格試験は、下記のように合格基準が決められています。 ...

 

社労士の難易度が高い理由 ~法改正による最新の情報に対応できない

社会保険労務士(社労士)の試験は、ほとんどが法令科目です。

日本で定められている法律には法改正があり、毎年のように変わっているケースも少なくありません。

つまり、社会保険労務士(社労士)の受験生は、法改正で一度覚えた制度や条文をリセットして試験勉強に取り組む必要があります。

最新の情報に対応できていないと、社会保険労務士(社労士)の試験で不合格になりやすいわけです。

難易度の高い社会保険労務士(社労士)に合格するには、最新の法改正情報を正確に把握して本試験で正解を導き出すことが求められています。

社労士の資格とは? 業務内容の紹介

ここまで、様々な角度から社労士試験の難易度を説明してきました。

ここでは、社労士資格に興味を持ち始めたばかりの方に向けて、

  • 社労士とはどんな資格なのか?
  • 具体的な仕事(業務)の内容は?

などの疑問に対し、分かりやすく説明していきましょう。

社労士資格の概要

社会保険労務士(社労士)は簡単に説明すると、労働法や社会保険に精通しているプロフェッショナルです。

企業における労働や社会保険に関する諸問題を解決したり、個人の年金の相談に応じたりと幅広い業務内容をこなします。

企業が成長するに当たり、「お金」「モノ」「人材」の3つが欠かせません。

その中でも、社会保険労務士(社労士)は人材に関する専門家と考えるとわかりやすいですね。

労働法や社会保険に関する書類の作成や提出は独占業務に分類されますので、社会保険労務士(社労士)の資格を持つ者にしか許されていません。

企業で勤務すれば安定した収入を見込めますし、将来的に独立開業して働く選択肢もありますので、社会保険労務士(社労士)は30代~40代を中心にビジネスマンから人気の資格です。

社労士の仕事の内容

社会保険労務士(社労士)の資格を取得した後にどんな仕事内容をするのか、気になるところだと思います。

基本的には社会保険関係や企業の人事に関わる業務をこなしますが、社会保険労務士(社労士)にできることは幅広いのが特徴です。

会社経営の中でも特に重要な人材に関するエキスパートですので、会社の発展には欠かせません。

ここでは社会保険労務士(社労士)の仕事内容を詳しく説明していますので、何ができるのか見ていきましょう。

書類の作成や提出代行などの1号業務

社会保険労務士(社労士)の代表的な仕事内容は1号業務で、書類を作成したり提出を代行したりします。

具体的にどのような書類の作成や提出代行を行うのかまとめてみました。

  • 社会保険の資格取得や助成金の申請などの労働社会保険諸法令に基づく提出すべき申請書類を作成する
  • 作成した書類を行政官庁(労働基準監督署・公共職業安定所・年金事務所)に提出する手続きを代行する
  • 申請書類や行政官庁等の調査や処分に関して、事業主の依頼を受けて代理人として主張や陳述を行う

これらの1号業務は、社会保険労務士(社労士)の資格保有者にしか認められていない独占業務です。

例えば、「司法書士の独占業務は法務局に対して申請を行う書類の作成」「税理士の独占業務は税務書類の作成や手続き代理」など法律で細かく定められています。

司法書士や税理士などの士業と同じで、労働社会保険諸法令に基づく書類の作成や提出代行は社会保険労務士(社労士)にしかできない独占業務というわけですね。

帳簿書類の作成などの2号業務

社会保険労務士(社労士)の2号業務も、資格保有者にしか認められていない独占業務です。

2号業務は帳簿書類の作成で、会社で備えつけておくべき労働社会保険諸法令に基づく書類の作成をサポートします。

具体的に社会保険労務士(社労士)の2号業務の仕事内容をいくつか見ていきましょう。

  • 就業規則の作成:始業や就業時間、賃金や休日など労働者が会社内で守るべき法律のような書類(労働基準監督署に提出の義務がある)
  • 労働者名簿の作成:働いている労働者の氏名や年齢、生年月日や住所が定められている書類(労働者が常時30名以上いる会社での作成が義務付けられている)
  • 賃金台帳の作成:正社員や契約社員、パートやアルバイトなど全ての労働者に賃金を支払う度に作成する書類(労働基準監督者の調査で必ずチェックされる)

これらの書類を作成するに当たり、専門的な知識や経験が欠かせません。

誰にでもできる仕事内容ではありませんので、正しい知識を持ち合わせた社会保険労務士(社労士)が担っています。

独占業務である1号業務と2号業務については、下記の記事も参考にしてください。

社労士の独占業務
社労士の独占業務! ~独占業務には1号業務と2号業務の2種類がある!こんにちは、チサトです。 社会保険労務士(社労士)の資格保有者の専門分野は、下記のような労働および社会保険に関する諸法令と定義され...

 

指導やコンサルティングなどの3号業務

社会保険労務士(社労士)の3つめの仕事内容は3号業務で、労働法や社会保険に関する指導やコンサルティングです。

社会保険労務士(社労士)になると書類の作成や提出代行に加えて、人事や労務関係の相談や指導も同時に行います。

例えば、近年では派遣や非正規雇用など労働問題や賃金制度に関する相談が増えました。

不況による影響で企業は人件費をなるべく抑えたいと考えますが、非正規雇用者と事業主の間で様々な問題が起こります。

その問題を解決するための専門的な知識を持ち合わせているのが社会保険労務士(社労士)です。

企業が抱える問題を洗い出して相談業務に応じ、その実情に即した適切なアドバイスを行っていきます。

パワハラやセクハラなど、職場に関するトラブルが発生した時に争いを解決に導くサポートも社会保険労務士(社労士)の仕事ですよ。

しかし、企業への指導やコンサルティングは社会保険労務士(社労士)の独占業務ではありません。

資格の勉強で得た知識だけではなく、あなた個人の能力やスキルが問われる重要な仕事です。

社労士のコンサルティング業務(3号業務)については、下記の記事も参考にしてください。

社労士のコンサルティング業務
社労士のコンサルティング業務(3号業務)は無資格でもOK! ~3号業務は独占業務ではありません!こんにちは、チサトです。 社会保険労務士(社労士)は、弁護士や税理士と同じ国家資格の一つです。 社会保険関係や労務に関する専...

 

社労士試験に合格するための勉強方法【独学編】

難易度の高い社労士試験ですが、正しい勉強方法を行えば決して無理な試験ではありません。

一般に1年以上(1,000時間以上)の勉強が必要な試験ですから、できれば資格予備校の通学講座や通信講座を利用することがおすすめです。

とはいえ、資格予備校の講座の勉強方法はそれぞれの予備校のWebサイトでチェックしてもらった方がよいですから、ここでは独学の勉強法をご紹介しましょう。

スケジュール表やノートを作成する

社会保険労務士(社労士)の試験に合格するまでの勉強時間は、1,000時間が目安です。

スクールへの通学や通信講座ではもう少し短い時間で済みますが、長い期間がかかる点では変わりありません。

仕事をしている社会人は限られた時間を社会保険労務士(社労士)の勉強に費やす必要がありますので、日々やることのスケジュール表やノートを作成すべきです。

最初にスケジュール表やノートを作成して勉強の流れを押さえておくと、試験日までにやるべきノルマが見えてきます。

もちろん、最初に決めたスケジュール通りに勉強が進まないことも多いため、土日や休日の勉強時間を増やして調整していきましょう。

ボリュームが少なくて予定以上に勉強が進んだ時は、積極的に前倒しで学習してスケジュールを組み替えればOKです。

テキストや参考書を読み込んで基礎を理解する

社会保険労務士(社労士)の試験範囲はとても広く、次の10科目を全てこなす必要があります。

全科目合計で7割近くは得点しないといけませんし、科目ごとでも足切りがあります。

そのため、まずは社会保険労務士(社労士)のテキストや参考書をしっかりと読み込み、基礎知識を理解することから始めましょう。

通信講座を利用している方は、テキストに合わせて社会保険労務士(社労士)の動画講義を聞いて理解度を深めていきます(スマホだけで完結するものもあります)。

社会保険労務士(社労士)に限らず、資格の勉強でアウトプットを優先している方は少なくありません。

問題集の繰り返しは重要ですが、問題を解くのはテキストや参考書を一通り読んでから行うべきですよ。

断片をつなぎ合わせた知識は脆弱ですので、芯のある知識を構築するに当たって「読みやすい」「わかりやすい」というテキストが欠かせません。

社会保険労務士(社労士)の試験勉強でおすすめのテキストや参考書は、こちらのページで紹介していますので参考にしてみてください。

社労士 おすすめテキスト
社労士の独学用テキスト ~独学におすすめのテキストや参考書【2021年最新版】社会保険労務士(社労士)の試験勉強で使うテキストや問題集の選び方 社会保険労務士(社労士)の試験対策を行うに当たり、テキストや参考書、...

 

科目の勉強の順番を意識する

社会保険労務士(社労士)の試験科目は、下記のように勉強の順番を意識してみるべきです。

  • 関連性のある科目を続けて学習する
  • 苦手科目を早めに攻略する
  • 重要性の低い科目や暗記比重の重い科目は後ろに回す

例えば、国民年金法と厚生年金保険法は二階建て年金制度になっているため、共通している部分が多くなります。

労働者災害補償保険法と健康保険法は原因が異なるだけで中身は共通している部分が多いので、続けて学習した方が理解度を深められる科目です。

中でも「労務管理その他労働に関する一般常識」は難易度が高く、毎年何が出題されるのか予想がつきません。

かと言って基準点の足切り対策も重要ですので、予備校や通信講座の予想問題集を有効活用すべきです。

過去問で頻出論点や出題傾向を掴む

社会保険労務士(社労士)の試験を攻略するに当たり、過去問は欠かせないアイテムです。

基礎力なくして社会保険労務士(社労士)の試験は突破できませんので、「テキストや参考書で基礎固めする」⇒「問題集をひたすら解く」という繰り返しを意識しましょう。

社会保険労務士(社労士)の本番の試験では、次の問題が出題される傾向があります。

  • 過去から出題された角度を変えた類似問題
  • 以前と同じような焼きまわし問題

科目や単元によっては、毎年のように焼きまわしされている問題も少なくありません。

過去問を使えば社会保険労務士(社労士)の試験の頻出論点や出題傾向を掴むことができますので、合格基準点に達するために必要な存在ですね。

しかし、1科目だけでも何百ページ・何百問と量が多いため、全科目全問をこなすのは現実的ではありません。

仕事をしながら社会保険労務士(社労士)の合格を目指す方は勉強時間が限られていますので、頻出事項や重要論点を中心に過去問を解いていくのがベターです。

五肢択一形式の過去問ではなく科目ごとにわけられている一問一答形式の過去問を使うと、分野別や単元別の勉強を効率良く進められます。

社会保険労務士(社労士)の試験で過去問対策がおすすめの理由と、過去問の選び方についてはこちらのページをご覧になってください。

社労士の過去問の使い方
社労士は過去問だけで合格できる? おすすめの過去問題集は? 一冊を繰り返し解こう!過去問を使って社会保険労務士(社労士)の試験対策を行うべき理由はこれだ! 社会保険労務士(社労士)の試験勉強を行うに当たり、基本テキス...

 

反復学習を心掛ける

参考書を読み込むにしても問題集をひたすら解くにしても、反復学習を心掛けるのは社会保険労務士(社労士)の効果的な勉強法です。

わからない部分をそのまま放置するのではなく、重要な科目を中心に理解度を深めることで合格に近付きます。

具体的に社会保険労務士(社労士)の試験勉強でどうやって反復学習をすれば良いのか見ていきましょう。

  • 解けなかった過去問は解説を読むとともに参考書に戻って復習する
  • 学習範囲や押さえるべきポイントを把握して記憶への定着を図る
  • 全科目の学習が一通り終わったら周回学習をして満遍なく反復する

最初に勉強した科目は一通り終わった段階で前の知識になっていますので、忘れている部分も少なからず出てきます。

リピート学習によって少しずつ記憶に定着していくため、「まずはXヵ月間で全科目を回す」「次は前回の半分の時間で全科目を回す」とスパンを短くするのがコツです。

模擬試験を受験する

社会保険労務士(社労士)の本番の試験は、毎年8月の最終日曜日です。

4月から6月にかけての時期は、基礎固めから問題演習に勉強内容を切り替えていきます。

7月を過ぎた辺りからは、社会保険労務士(社労士)の模擬試験を積極的に受けましょう。

資格の大原やTACなどの大手のスクールでは、社会保険労務士(社労士)の模試が実施されています。

社会保険労務士(社労士)の勉強法の中でも模擬試験は次の3つの理由で必須ですよ。

  • 他の受験生が受けている中で過度に緊張せずに試験に臨む練習ができる
  • 「この科目は○○分をかけて解く」という時間配分の訓練に繋がる
  • 合格を左右する選択式試験の問題が本試験でも出題されることがある
  • 自分では考えもしなかった不得意な部分や科目が見つかりやすい

何回とは決まっていませんが、社会保険労務士(社労士)の模擬試験は2回の受験をおすすめします。

1回目の模擬試験で時間配分や解く順番の練習を行い、ダメな部分を軌道修正して2回目の模擬試験は本番モードで臨みましょう。

※社労士の模試(模擬試験)について詳しくは、下記のページを参考にしてください。

社労士の模試
社労士の模試 おすすめは?  ~模試受験のポイントやメリット・デメリットも徹底解説!こんにちは、チサトです。 今回は、社労士の模試(模擬試験)について、おすすめの模試や受験時のポイント、模試を受験するメリット・デメ...

 

社会保険労務士(社労士)は大学生にとって難易度が高い?

大学生のうちに将来に向けて、社会保険労務士(社労士)の資格試験の勉強を始める方が多く見られるようになりました。

上記では社会保険労務士(社労士)の受験資格は大学や短期大学卒業と記載しましたが、大学生は例外的に卒業必須単位62単位以上を取得していると試験を受験できます。

つまり、大学の在学中に勉強を積み重ねて社会保険労務士(社労士)に合格するのは決して不可能ではありません。

しかし、社会保険労務士(社労士)は大学生にとって難易度が高過ぎる資格なのではと、疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。

社会保険労務士(社労士)は合格率の低い試験ですが、社会人と比較してみると大学生には時間があります。

もちろん、大学でも単位を取得するための勉強や試験対策が必要でも、社会人になって働きながら資格取得の勉強をするよりかは遥かに楽です。

2018年度の社会保険労務士(社労士)合格者の中で学生は僅か0.5%と少ないのですが、それだけ価値のある資格ですので、大学生の方は試験勉強を早めにスタートしてみてはいかがでしょうか。

新卒の大学生に社会保険労務士(社労士)の資格が向いている理由

新卒の大学生には、次の理由で社会保険労務士(社労士)の資格が向いています。

  • 難易度の高い社会保険労務士(社労士)の資格を持っているだけでも、他の学生と比べて一歩も二歩もリードしている
  • 法人社労士の事務所や法人税理士の事務所、経営コンサルティング会社への就職で役立つ
  • 一般企業への就職でも人事部や総務部で重宝される
  • 計画的に努力して結果を出す能力やスキルを持っていると採用担当者にアピールできる

就職活動で内定を獲得するためには、採用側の印象に残る学生でないといけません。

社会保険労務士(社労士)の資格を持つ大学生は少ないからこそ、採用担当者の印象に残って内定獲得が有利になるわけですね。

「社会保険労務士(社労士)を持っていても未経験なら意味がないのでは?」と考える大学生は少なくありません。

しかし、就職したことのない大学生に実務経験がないのは当たり前で、企業側はポテンシャルを見込んで採用活動を行います。

通常であれば経験がないと就職が難しい企業や部署でも、社会保険労務士(社労士)の資格を持つ大学生は一目置かれた存在になるでしょう。

ただし、大学生のうちから社会保険労務士(社労士)の試験を受験する場合は、実際の労務関係や社会保険関係の実務を知らない状態です。

学習内容に実感が持てずに挫折する方もいますので、「絶対に合格するぞ!」という熱意やモチベーションが大事だと心得ておいてください。

大学生が在学中に社労士を取得するメリットやデメリットについては、下記記事で詳しく解説していますので、よろしければこちらもどうぞ。

大学生と社労士
大学生は在学中に社労士になれる? 就職・就活に役立つ? 大学生の合格率や難易度は? 社会保険労務士(社労士)の受験資格は? 他の士業と比較してみると、社会保険労務士(社労士)の受験資格は幅広く設定されています。 ...

まとめ

以上のように、社会保険労務士(社労士)の試験の難易度、他の資格との比較や偏差値ランキングについてまとめました。

平均して合格率が6%前後の社会保険労務士(社労士)は、間違いなく難易度の高い資格です。

合格率が低いのは、「受験資格がある」「試験範囲が広い」「選択式試験が難しい」など、試験内容だけ見ても様々な理由がありますね。

しかし、社会保険労務士(社労士)の資格を持っているだけで業務や就職、転職に役立てることができますので、今から試験勉強を始めてみてください。

社労士の試験制度や試験対策・勉強法などは、下記も参考にしてください。

試験制度や試験対策・勉強法 記事一覧

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