社会保険労務士(社労士)の勉強会の種類!
今回は、社労士を目指す方、および駆け出しの社労士の方向けに、「社労士の勉強会」についてお伝えします。
「社労士の勉強会」というと、受験生の方は「試験合格のための勉強会かな?」と思うかもしれません。
しかし、今回説明する勉強会は、そうではありません。
資格を取得して仕事をしている、現役の社労士向けの勉強会のことです。
こうした勉強会には、各都道府県社労士会や民間団体が開催しているセミナーや研修などがあり、東京都や大阪府を中心に、全国の主要都市で行われています。
以下に、社会保険労務士(社労士)の勉強会の種類についてまとめてみました。
- 社労士の仕事や業務に関する勉強会
- 社労士の業務上における、自分の身を守る上での注意点に関するセミナー
- 助成金の申請方法など細かい部分に関する勉強会
一般的に社会保険労務士(社労士)は、個人や企業などクライアントから相談を受ける立場ですね。
しかし、社会保険労務士(社労士)の資格を持った方が集まって学ぶ場所として、勉強会(セミナー・研修)が開催されています。
例えば、こくちーずプロというサイトで社会保険労務士(社労士)の勉強会を検索してみると、過去のセミナーなどが数多くヒットします。
- 令和2年度新設助成金 外国人労働者就労環境整備助成コースの申請実務
- 『外国人を雇うときに押さえておきたい!在留資格と労務管理の基礎』セミナー
- 講演『働き方改革・企業に及ぼす影響とその対応』in年次大会2019
- 助成金をもらうための3つのポイントセミナー
参考:https://www.kokuchpro.com/s/tag-%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BF%9D%E9%99%BA%E5%8A%B4%E5%8B%99%E5%A3%AB/
お住まいの近くで社会保険労務士(社労士)向けの勉強会が開催されているのかどうか調べてみてはいかがでしょうか。
社会保険労務士(社労士)の勉強会に参加するメリット!
「長い期間に渡って勉強して社会保険労務士(社労士)の試験に合格したのに、また勉強会に参加しないといけないの?」と、怪訝に思う方がいるかも知れません。
そこで、この項では社会保険労務士(社労士)の勉強会に参加するメリットを解説していきます。
「本当に勉強会に参加する意味はあるの?」と疑問に感じる方は、是非参考にしてみてください。
自主的に学ぶことでスキルアップに繋がる
社会保険労務士(社労士)の勉強会に参加する一番のメリットは、自主的に仕事や業務と関わる内容を学ぶことでスキルアップに繋がるところです。
社会保険労務士(社労士)向けの勉強会は、「訓練の場所」として活用できますよ。
資格を取得してから実際に社労士の業務と携わってみてわからない部分が出てきた時に、次の悩みを抱えている方はいます。
- 先輩の社労士には怖くて聞けない…
- ライバルや同業者に聞くわけにはいかない…
- 役所に出向いて聞くのは恥ずかしい…
そのような人が社会保険労務士(社労士)向けの勉強会に参加すれば、業務で生じた悩みを解決できる可能性が高いのです。
新米の社会保険労務士(社労士)は資格を取って満足するのではなく、更にスキルをブラッシュアップさせないといけません。
その場所として社会保険労務士(社労士)の勉強会が適しています
社労士としての知識が錆びつかない
社会保険労務士(社労士)向けの勉強会は、新米の社労士だけではなく中堅の社労士にもおすすめです。
定期的に勉強会やセミナーに参加していれば、社会保険労務士(社労士)としての知識の錆びつきを防ぐことができます。
勉強会によっては、社会保険労務士(社労士)の業務をシミュレーションする模擬演習もあり!
既に社労士事務所や一般企業で社会保険労務士(社労士)として働いている方も、勉強になる内容です。
独学で学習するのは難しい内容ですので、社会保険労務士(社労士)としての今の知識をキープして更にスキルアップするために、勉強会には積極的に参加することがおすすめです。
他の社労士と繋がりを持って人脈を広げられる
社会保険労務士(社労士)として活躍するに当たり、社労士同士の人脈を広げるのは大切な要素の一つです。
なぜ社会保険労務士(社労士)は同業者との人脈を広げるべきなのか、いくつかの理由を見ていきましょう。
- 独立開業して顧客を獲得しているベテランの話を聞ける
- 同じように社会保険労務士(社労士)として働く人と情報交換ができる
- 最近の社労士の働き方やトレンドを知ることができる
同業者との人脈を広げたことがきっかけで、結果的に年収のアップに繋がった社会保険労務士(社労士)は少なくありません。
社会保険労務士(社労士)向けの勉強会では、スキルアップで自分のフィールドを広げながら他の社労士と繋がりを持つことができます。
勉強会に集まった他の社労士と意見交換ができる場所でもありますので、人脈作りに効果的というわけです。
特に、勤務社労士ではなく開業社労士として働く予定の方は人脈が大切ですので、社会保険労務士(社労士)向けの勉強会を有効活用すべきです。
社会保険労務士(社労士)の自主研究グループとは?
各社労士会は勉強会だけではなく、自主研究グループと呼ばれるものもあります。
自主研究グループとは、社会保険労務士(社労士)の資格を持つ方が集まって話し合ったり議論したりする場所です。
自主研究グループでも社労士としての働き方や助成金の申請方法など様々なテーマを取り扱っており、参加することで以下のようなメリットがあります。
- 新たな知識を手に入れて社労士としてスキルアップできる
- 同じ仲間と一緒に学び合って切磋琢磨できる
- 同業者との人脈を広げて独立開業の成功率を高められる
こうして見ると、勉強会のメリットと被りますが、勉強会と自主研究グループの最大の違いは何だと思いますか?
それは、自主研究グループへの参加では、勉強会以上に積極的な関与が求めらる、ということです。
たとえば、多くの自主研究グループでは、持ち回りで調査・発表することが主な活動の1つになっています。
大変と言えば大変ですが、その分、自分の専門分野として活きた知識が身に付きます。
開業社労士だけではなく、勤務社労士として働いている方にも、ご自身の専門性を高めるために自主研究グループはおすすめです。
以下では、東京都社労会所属の自主研究グループを一覧にしてみました。
- 賃金問題研究グループ:人事制度の基本や賃金制度を中心にそれぞれの知識を高めていくための活動をしている
- 賃金管理研究会:人事賃金の実務的事例やこれからの日本の人事賃金制度のあり方など、課題発表や意見交換を行っている
- 労働判例研究会:労働判例の深堀を中心に法改正や新法など幅広いテーマで研究活動を行っている
- 人間関係グループ:職場における人間関係をテーマにして、大企業とは違う中小零細企業の困難な問題や解決方法を研究している
- 自主研究「安全衛生」グループ:創設から30年を迎えた歴史あるグループで、関与先企業の安全と健康の確保で必要な知識や技能を身につける
- 雇用形態実態研究グループ:多様化する雇用形態について研究し、リアルタイムに対応を判断できるよう社労士同士で意見交換を行っている
- 産業カウンセリング研究会:職場のメンタルヘルス対策やカウンセリングおよび各種コミュニケーション、またハラスメントなどのテーマに理解を深めていく
- 助成金実務研究会:助成金の知識を深めながら申請の手続きを習得し、顧問契約に結び付ける手段について学んでいく
- 労働紛争解決研究会:事例研究や情報交換を中心に行う
- 労災事故補償問題研究会:労災保険・自賠責保険の補償の範囲に加えて、民事上の損害賠償についても議論や研究を行う
上記以外にも、東京都社会保険労務士会の自主研究グループはまだまだたくさんあります。
自主研究グループに参加するには、一定額の年会費を支払わないといけません。
その代わりに独学では学べない内容で社会保険労務士(社労士)としてスキルアップできますので、駆け出しの方は是非一度、体験参加をしてみて欲しいと思います
まとめ
以上のように、既に試験に合格して社会保険労務士(社労士)の資格を取得した人向けの勉強会や自主研究グループが開催されています。
社会保険労務士(社労士)の勉強会は、各都道府県の社労士連合会だけではなく企業が主催しているものもありますよ。
自身のスキルアップや人脈作りに繋がりますので、現状で満足せずに社会保険労務士(社労士)の勉強会や自主研究グループに参加してみてください。